Rによる医療統計学 原書2版 - 丸善出版の私的メモ。
原著はIntroductory Statistics with R | Peter Dalgaard | Springer。
の続き。
意図が把握できなかった記載などについて、
PP166 「(cens <- (exit == 65)を使っているかもしれないが、均一性のために浮動小数点データのテストを避けるにはよい方法である。)」のテストの勉強不足もあって意味がわからない。
原著も「(We might have used cens <- (exit == 65), but it is a good rule to avoid testing floating point data for equality.)」で正直、英語力不足も相まって意味がわからない。
浮動小数点問題をさけるためにはその前に示したコードの方がいいよという意味だろうか。
PP171 「(ここの変数やヒストグラムや棒グラフも適切と思われるかもしれないが、Rではparisが使われる)」の意味がわからない。
原著「(although you might equally reasonably have expected a histogram or a barchart of each variable instead).」なので、Rではとかいらないのではと思った。
PP208 n.totはnumber of men、n.hypはnumber of men with hypertensionでだと、Altman(1991,p.353)を参照するとわかるが原著も翻訳も乗っていないのでちょっとその後の話がわかりにくくなる。
訳注とかに書いてもらえると優しさ滲んでありがたかった。
PP218 「目的変数menarcheは、第2のレベルが注目しているイベントと考えられる2つのレベルを持ったファクタである」の意味が読解力不足もあってかわからなかった。
原著「The response variable menarche is a factor with two levels, where the last level is considered the event.」なので「目的変数の初潮は2つのレベルを持つ因子であり、最後(2つ目)のレベルがイベントあり(初潮を迎えているか)とみなされる。」あたりなのかと思うが、英語力と勉強不足でよくわからなかった。
以下雑感。
翻訳書がいいとか悪いとかではなく、走らないコードも載ってるし、足すのか引くのか根本的な誤りと思われるものがあったので自分の勉強不足もあると思うけど先の記事とあわせて自分用メモもかねて。
よくわからなかったところは原著を参照して「ふーん」って感じだったし、全体的には基本的な統計操作ができていいと思ったけど、原著のRのVer.がやや古くてカプランマイヤー曲線のところ周辺などがまるっと記載が使えなかったりするので、少し今どきの教科書とするには古いのかもと思った。
もともと誤植疑いの方は、丸善にメールしていてそれが何らかの形で正誤表とかに反映されればいいかと思っていたけど、最後の誤記疑いをメールしてからはや4ヶ月位経つので……
昔、大学の先生が教科書の誤字誤表記を出版社に指摘して図書券もらったと人づての噂で聞いたのも少しあるけど。
あと、正誤についてはレスポンスないけど、ちまちま(複数箇所あると思ってなかったから)誤記疑いの箇所を見つける度に送っていたら途中で「ひとつずつ送らないでまとめておくってね」ってメールはきた。
じゃあ原著で勉強すればいいじゃんと言われるかもしれないが、英語読むの大変で、やっぱり翻訳書はあると大変嬉しいし、翻訳書見て原著見るからやっと意味がわかるようなところもある。
やはり翻訳書すごい、えらい、ありがたい。